こんにちは。就職指導歴5年 これまで300人以上の学生を就職指導してきたそんな塾長のブログ就活塾!ということで始めていきましょう!!
- 財務分析のやり方が分からない
- 周りの就活生とどこかで差をつけたい
- 数字に強くなりたい
このように悩んでいる就活生は非常に多いです。
あなたがレベルの高い企業にチャレンジしたい、あるいは周りの就活生とどこかで差をつけたいと思うのであれば財務分析をマスターしましょう。
財務分析は難しくかつ会計の知識が必要となるため、全ての就活生が理解し、実践できることではありません。
だからこそ財務分析をマスターし、企業研究することができるようになると周りの就活生よりも1歩リードすることができます。
【就活生必修】会社説明会に参加する上での注意点やポイントを徹底解説 | ゼロ塾長のブログ就活塾 (zerosyukatuzyuku.com)
今回は就職活動のプロである私が財務分析の基本を解説していきます。
今回の内容はややレベルが高い内容になっていますが、頑張ってついて来てくださいね。
この記事を読めば、財務分析の基本を理解することができ、周りの就活生と差をつけることができます。
数字に強いビジネスマンは評価される
この記事を読んでいる皆さんの中に
このように思われている方がいらっしゃるかもしれません。
結論をお話すると、ものすごい大きなメリットがあります。
それは、数字に強くなれるということです。
数字に強いサラリーマンは評価されます。
それはイコール数字に強い就活生は評価されるということです。
財務分析は学生にとってレベルが高い話なので就活生の皆さんに必ず勉強してくださいとは言いません。
ですが、あなたが本気で周りの就活生と差をつけたいと思うのであれば財務分析を学ぶべきです。
勇気を出して1歩前に進んでいきましょう。
財務分析を行うためには簿記(会計)の知識が必須
財務分析を行うためには、簿記(会計)知識が必須です。
財務分析を行う上で、日商簿記2級程度の知識があるとよいでしょう。
日商簿記検定を主催している商工会議所では、下記のように示しています。
簿記 2級 | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
日商簿記2級では小規模企業だけでなく、ある程度の企業規模を持つ企業の会計処理について学習します。
【簿記受験の魅力】就活のプロが語る 就活生が簿記資格を取得するべき5つの理由 | ゼロ塾長のブログ就活塾 (zerosyukatuzyuku.com)
このの記事では、
- 簿記とはどんな学問なのか
- 簿記資格が社会で評価される理由について
- 簿記資格取得のメリット
- 簿記試験の概要
について詳しく解説しています。
まずは財務諸表を理解しよう
財務分析をする上で使っていく書類は貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)です。
このパートでは、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)について解説していきます。
財務分析をする上でこの2つの書類の理解は必須となりますので一緒に確認していきましょう。
損益計算書(P/L)
利益は下記の算式で計算します。
収益とは、お金が入ってくる原因のことを言います。
売上や受取手数料、受取利息等が該当します。
費用とは、お金が出ていく原因ことを言います。
仕入や社員の給料、広告宣伝費、支払手数料等が該当します。
収益(お金が入ってくる原因)から費用(お金が出ていく原因)を差し引くことによって利益を計算していきます。
損益計算書は下記の画像のような形式になります。
売上総利益
売上総利益の算式は下記の通りです。
売上高とは、商品や製品、サービスなどの販売によって得られる収益のことを言います。
売上原価とは、それらを生み出すために発生した仕入費用や原材料費や製造やサービスに関わる従業員の人件費といった費用のことを言います。
売上総利益は、企業が提供する商品や製品、サービス自体の強さを表す利益です。
営業利益
営業利益の算式は下記の通りです。
販売費及び一般管理費とは、給料や広告宣伝費、減価償却費等の費用のことを言います。
営業利益は、本業での儲けを表す利益です。
経常利益
経常利益の算式は下記の通りです。
営業外収益とは、受取利息や受取配当金等の本業以外の活動から得られる収益のことを言います。
営業外費用とは、支払利息等の本業以外の活動でかかる費用のことを言います。
経常利益は、経営活動全般での儲けを表す利益です。
当期純利益
当期純利益の算式は下記の通りです。
特別利益とは、その年だけに発生した利益をいい、特別損失とは、その年だけに発生した損失のことを言います。
当期純利益は、その年度に企業が得られた最終的な利益です。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表では、大きく分けて資産、負債、純資産の3つの項目から成り立っています。
貸借対照表は下記の画像のような形式になります。
資産とは、金額で表すことができたり、のちに金銭で回収することができる権利のことを言います。
短期で入れ替わる流動資産、長期で運用する固定資産に分けられる。
負債とは、第三者に金銭を返済する義務のことを言います。
他人資本と呼ばれることもあります。
短期の負債である流動負債と長期の負債である固定負債に分けられる。
純資産とは、株主から集めた資金や企業活動によって生じた資金のことを言います。
自己資本と呼ばれることもあります。
財務分析の基本をマスターしよう
財務分析では、主に三種類の分析を行っていきます。
- 安全性分析
- 収益性分析
- 効率性分析
これら3つは、損益計算書と貸借対照表を基にした分析手法であり、この指標に基づき企業の現状を把握し、改善点等を明らかにすることによって経営管理等に活用していきます。
就活生である皆さんはこれらの指標を使い、同業他社比較をすることによって、優れている点や改善点等を数値を使って判断することができます。
3つの分析方法を順番に解説していきます。
安全性分析
主に2つの比率を使って分析を行います。
- 流動比率
- 自己資本比率
それでは順番に確認していきましょう。
流動比率
流動比率は、流動資産と流動負債の割合を示す比率。
1年以内に返済しなければならない流動負債に対し、1年以内に資金化される流動資産がどの程度あるかを表す指標。
流動比率が高ければ高いほど短期的な支払能力があると言えます。
流動比率の算式は下記の通りです。
200%が理想とされていますが、なかなかそういう企業は存在しません。
少なくとも100%以上でないと、短期的な支払能力がなく、経営基盤が安定しているとは言えません。
自己資本比率
自己資本比率は、企業が調達した総資本のうち、自己資本の占める割合がどの程度あるかを示す指標。
資本構成からの安全性分析を示す指標です。
自己資本は返済の必要がないため、永続的に使うことができる観点から高ければ高いほど企業は安定していると言えます。
自己資本比率の算式は下記の通りです。
大企業では、40%以上が理想とされています。中小企業では、20%以上が理想とされています。
収益性分析
主に2つの比率を使って分析を行います。
- 売上高総利益率
- 売上高経常利益率
それでは確認していきましょう。
売上高総利益率
売上高総利益率は、売上高に対する売上総利益の割合を示す指標。
売上総利益率の算式は下記の通りです。
数字は高い方が望ましく、企業が提供する商品や製品、サービス自体の強さを示す指標です。
売上高経常利益率
売上高経常利益率は、売上高に対する経常利益を示す指標。
売上高経常利益率の算式は下記の通りです。
数字が高い方が望ましく、総合的な収益力を示す指標です。
効率性分析
主に2つの比率を使って分析します。
- 有形固定資産回転率
- 棚卸資産回転率
それでは確認していきましょう。
有形固定資産回転率
有形固定資産回転率は、会社にある有形固定資産をどれだけ有効活用し、売上に繋げたかを示す指標。
有形固定資産回転率の算式は下記の通りです。
回転数は高い方が望ましく、有効に固定資産を利用できていると言えます。
棚卸資産回転率
棚卸資産回転率は、棚卸資産が一年間に何回売上高として実現するを示す指標。
棚卸資産とは、商品や製品等の販売用の在庫のことを言います。
棚卸資産回転率は算式は下記の通りです。
回転数は高い方が望ましいですが、棚卸資産回転率が高すぎると生産活動や販売活動に支障をきたす場合もあります。
同業他社と比較して判断するようにしましょう。
数値を使って同業他社比較を行おう
ここまでで財務分析の基本について解説をしてきました。
財務分析を行う際は必ず2社以上の企業で比較を行うようにしてください。
財務分析は1社の数値を使って分析するものではなく、複数社の企業を比較して分析を行うものです。
皆さんは財務分析の基本をマスターしたら、必ず同業他社と比較して財務分析を行うようにしてください。
そうすることによって、数値を使ってその企業の本質を捉えることができるようになります。
さいごに:財務分析をマスターした学生の評価
数字に強いことは就活生、ビジネスマンにとって強みになります。
間違いなく企業担当者に
このように評価して頂けると思います。
何度も練習してマスターしてください。
この記事を読んでくれたあなたはもうブログ就活塾の塾生です。
皆さんの有意義な就職活動、幸せな就職の一助になれば幸いです。
今回は以上です。今後もしっかり学んで、行動して良い就職活動にしていきましょう。
では次回もお楽しみに!
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